いつかどこかで…

廊下で彼を捕まえて

『こんなことしないで…辛い…』


私も嫌な事を言った。辛いって言ったら謙吾は黙って帰った。


帰りも…謙吾はバス停に来ていた。


謙吾。まるで私を見てるようだよ…。祐治に付きまとっていた日々。辛かったけど…祐治に逢いたい一心だった。


バス停に立つ私の手を掴み、歩きだす謙吾。


『嫌よ…』

抵抗する私を…別の手が掴んだ。


『何してる?』

祐治…逢いたくても逢えなかった人…。