いつかどこかで…

『その赤ちゃん……名前は?』


『祐吾よ』

『…漢字は察しがつくよ…理沙!愛してるよ〜』


『ばかっ。しーっ』

風が冷たく吹き付けて身震いした。

『理沙〜部屋に入れ。風邪引くよ…また逢えるよな』

『いつかね…』


笑って手を振った。

私と最初に逢ったのは祐治。この子に会ったのは謙吾。

私はやっぱり二人を愛している。二人が好きだ。

この子を生んでよかった。いつか必ず…私の想いを話せる日がくる。いつか…


いつか…どこかで
皆が笑える日が…くるといいな。


二人を愛してる事、ずっと愛してる事。かけがえのない命を授かったこと。


私は数々の罪を犯したけど…祐吾、あなたは真っ白よ。いつか誰かを本気で愛した時に、私の罪を許して…。

いつか…誰かと恋に落ちた時に…。

あなたが誰かを愛した時に…。