いつかどこかで…

お腹が大きくなってきたら…気付かれてしまう…。


私は生みたい。

でも…生まれてきた子供は?どう思う?私が勝手に決めていいこと?


この子の事…簡単に決めていいの?


眠れない夜を過ごして…

次の日の夜。私は謙吾にあった。

『謙吾…あなたを傷つけるかもしれない。でも、やっぱり確かめたい』


私のただならぬ様子に、謙吾はじっと私を見つめた。


『謙吾…。』

話せない。言葉が出ない。
『どうした?理沙。変だぞ…』


私の口は鉛の様に重くなって…どうしても言葉が出てこない。

やっぱり言えない。謙吾にもう一度検査して…なんて。言えるワケガナイ。


でも…もし可能性があるなら…。

でも…生まれてくるまでわからない。どちらの子供か。
やっぱり言えない…。

『理沙…変だぞ。顔色悪いよ…。』


カフェで私の隣に座って肩を抱いた。


髪を優しく撫でてくれた…。


言えない。謙吾を苦しめたくない。

どれだけ…そうしていただろうか。


謙吾が周りの目も気にせずに…抱き締めて私にキスした。