祐治と謙吾…二人をウロウロしてる私。


とはいえ…祐治は家庭がある。謙吾は離婚でバタバタしてる。


呼ばれたら私はフラフラとどちらにも会いに行く。


祐治と謙吾…二人が連絡してきた時は…祐治に会いに行ってしまうだろう。


祐治と初めての旅行をして…1週間もたっていた。今年はもう会えないのかな…なんて考えていただけに今日の誘いが嬉しかった。


『理沙…ちょっと痩せたか?』

私の頬を擦りながら呟く祐治。

痩せたかも…。祐治と謙吾を思うと…なんかご飯も食べれなくて。苦しくて。二人とも好きだって気付いたから。


祐治からは、離れられない。もう…祐治は私の一部になってしまっている。彼なしでは生きていけない。


それなのに。謙吾と過ごしていると、穏やかな気持ちになっている自分がいる。

祐治を愛している。そして…謙吾も好き。


『おいで…。理沙』

彼が優しく私を抱き締めて膝に乗せた。


髪を指で解きながら耳元で囁く。


『恋したか…奴に…』

『え?』
ドキリとして祐治を見た。