も一度抱かれるのかと思った自分が恥ずかしい。

泊まるのかななんて。


私は…祐治を愛してるのに。


送ってくれた謙吾は手をふりながら、私が家に入るまで見ていた。


何度かこっそりみた携帯。祐治からは連絡はない。



なんだか…嘘のような1日だった。

朝まで祐治と旅館にいて、朝から鏡台の上で抱かれた…。
帰ってきて、謙吾とまた戻り、途中…車内で謙吾に抱かれた。

戻ってからは謙吾の家でまた抱き合って。


今、自分の家にいる。


母がパジャマ姿で、お帰りと言ったこの瞬間だけが、現実のような気がした。