幸月は思わず見とれてしまっていた。 いるはずのない秀が窓の近くに夕日に照らされ佇んでいた。 秀は扉の方に視線を向けると「遅ぇ」とだけ言い、こちらに向かって歩き出した。 幸月はどうしていいかわからず、掃除用具に向かった。 .