「おじいさん…?」


「そうだ。おじいちゃんはいつでも来ていいっていっててな。お前が来ることを楽しみにしている。悪いが、高校もその近くのところを受験してくれないか?」


「……いいけど。」


「本当か!?」


「え…うん。別に。」


「そうかそうか…きお、我慢とかしてないな?」


「全然。」


「お父さんな、きおみたいな子をもって幸せだよ」


「それはどうも…」


どうせ高校行ったら中学の人とわかれちゃうし。別に引越し、という言葉にそこまで不安はない。


なんなら今すぐにでも引っ越していいくらい。


「それで、引越しなんだが…」


「?」






「………明日だ」


「ブッ!」


飲んでいたお茶を噴出した。


前言撤回。
やっぱりいきなりは無理かな。


「さぁーて!そうとなると荷造りもラストスパートだな!」


「え!?本当に明日!?」


「当たり前だろ!さ、きおもそこのテーブルはこんで!」


「う、うん…」


いや、いきなりすぎ!


というタイミングはあっさりと逃し、私も荷造りを夜遅くまで手伝った。