ある晴れた日の日曜。もうすぐ高校受験だった私は机に座って勉強をしている…はずだった。


「ごめん、きお……」


何だ何だ。

何が起きたんだ!!??


「あの…お父さん…?」


私の目の前には、土下座するお父さん…


と、たくさんのまとめられた荷物がおいてあった。


「お父さんな…失業したんだ…」


「…え!?」


冗談はよしてよ。
でも、お父さんの目にたまった涙が嘘ではないということをはっきりと物語っている。


「いきなりどうして…」


「事業に失敗してしまってな…嗚呼、死んだお母さんになんてわびればいいんだろう!」


「……で、これからどうするの?」


「そう、それでなんだけどな…」


お父さんはまってましたとでも言わんばかりに顔を上げた。








「お前を、亡くなったお母さんのお父さん…つまり、おじいちゃんの家にあずけさせてもらおうと思っている。」