執事いります



えっ…?

ヒイト?



暗闇から突然ヒイトの声が聞こえたかと思うと、次の声が飛んできましたの



「お嬢様!伏せて下さい!」



わたくしがその声に反応してしゃがむと、頭の上をヒイトの長い足がすごい速さで通過し、男を倒しました




「お嬢様?怪我はありませんか?」



「あ……」



「あ?」




「危ないじゃないですの!!もう少しでわたくしに当たるところでしたわよ!?」




「申し訳ありません。ですが、お嬢様ならあれくらい余裕かと思いまして。」



「当然ですわ!!」



あれを避けれなければ、わたくしがヒイトに負けたことになりますわ