「うわあ…。なにこの雰囲気。悪化してるしー。」
お姉ちゃんがアメリカに行ってから1週間。
教室の雰囲気は下がる一方でなんだかピリピリしている。
受験はあんなに明るかったクラスを酷く暗くしてしまった。
「まあ…受験だし仕方ないよ。…というか夢は余裕そうでうらやましいよ。」
美里は呆れたように私を見た。確かに私は余裕があるけど…美里もギリギリというわけじゃない。
教室を見渡してみると勉強が大嫌いの楓ですら教科書を見つめている。
そう言えば楓とはあれ以来話して居ないな…
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