「夢ー!!何してるの?早くー!!」


美里が呼んでいる。私は小走りでその場を後にした。

やっぱり少し寂しい。でもお姉ちゃんと私はどんなに離れていても姉妹、そしてずっとずっと同じ空の下にいる。


そう考えれば距離はあまり感じない。


そうだよね!お姉ちゃん。

私はまたネックレスにそっと触れた。


自然と笑みがこぼれた。


その笑みを目撃した美里はなぜ笑っているのかなど知るわけもなく影で少し引いていたことに私は全く気づくことはなかった。