しばらく沈黙か続いた。

私はまたチラリと準を見た。

また目が合ってしまった…。私はまたおもいっきり反らしてしまった。

これじゃ…完全に感じ悪い子だよ──…。

私は小さくため息をはいた。

お姉ちゃんにトイレに行くと言って席を立った。




「はあ──…。帰りたいなあ…。」


でもあの人がすごく気になるし…。

私は複雑な気持ちのままトイレを出た。

「ねぇ…。」

後ろからいきなり声をかけられたので一瞬びくっとしてしまった。

でもこの声は忘れるわけがなかった。

「準さん…?」

私が振り向くとそこには準が立っていた。

「準でいい…。」

優しい声なのに…



温かい声なのに…



言い方がどうしてこんなに冷たいの……?