時間は流れているんだね

美里は実は空気が読めないらしい。
まあ…ただ単に天然なんだけど。



「あのね。私昨日、お姉ちゃんにコンパに連れて行かれたの…。」



「そうなんだ。
どうだったの…?」



美里はようやく私の話しを真面目に聞く気になったらしい。



「そこで、コンパには珍しい、余り…というか全然話さない人が居たの…。名前は準。」



私は話した。



準の部屋に行ったこと。



突然キスされたこと。



ドキドキしたこと。



間違って準の香水を持って来てしまったこと。



今日会うこと。



楓には感じたことのない気持ちがあること。



全部。全部。