まるで、幼いころに戻ったみたい。

リシェナはまだ、姉妹仲良く田園で遊んでいる風景を思い出した。

「あなたは、私の王子様ね…」

リシェナはそのまま、瞳を閉じた。寝息が聞こえる。

ジェイスは抱きしめたまま眠ったことを予想していたように、額に口づけ、リシェナを横にした。自分も横になる。

リシェナの金髪をフワフワと触りながら、そっと微笑んだ。

「あなたは私のお姫様ですよ、リシェナ」