「つーかまえたっ!」 ルートスはリシェナの服をひっぱり、中に虫を入れた。 「きゃぁー!」 最近はいじめにも極力反応しないように頑張っていたリシェナだが、さすがに虫が体をはい回っているのを見て泣き出した。 ルートスはニヤニヤと、全く反省の色をみせない。 「それ、お父様に買ってもらったオモチャだぞ」 リシェナがピタっと泣き止み、弱々しくルートスを睨んだ。 「なにするのよ…バカ!」 初めてリシェナが、いつも怖くて何も言えないルートスに怒鳴った。