秘密なこと

「……あんたに言われる筋合い無いわ。」


「木下さん、私のこと中学の時いじめたでしょ?あれ意外と私の心深くえぐってたんだ。

撮影中とかに中学の時の話されると笑えなくなるくらい。」


「………」


「そんな状態から私を救ってくれたのはあそこにいる雅也って人。」


「…何なのよ」

私は立ち上がって木下さんの前に立つ。


「あなたが言う『こんな奴』は、こういう写真を撮れるまでに成長した。

ここに来るまでに、過去と向き合った。過去に挑戦したの。

……木下さんも挑戦すれば?未来に。」