秘密なこと

「健吾はあなたから接触を受けた。そしてたぶらかされた。」

完璧な妄想だ…

冷や汗が流れる。


「あなた、モデルしてるだけあって、顔やスタイルはいいでしょ?だから健吾の心はぐらついて…。」


「そこでぐらつくのも問題よね。だって中山君には木下さんが…」


「健吾のことを悪く言わないで!!」

頬を殴られる。

口の中に血の味が広がった。


「っ…」


「あら…血が出てるわよ。」

木下さんは楽しそうに笑った。

《この人…狂ってる…!!》