「はぁ…。あんた忘れたの?

この転校は1週間だけ。」


「1週間…?」


「そ。前に雑誌で応募したじゃない。

『モデル・LIRがあなたの学校に行く!!』ってやつ。」


「あ〜…。」

《そういえば、そんな企画あったかも…。》


「だから1週間だけ転校。

ついでに言っておくと、その高校でも軽く撮影するからね。」


「はぁーい…。」

《1週間だけ転校かぁ…。

………雅也に会えないのか。》


私の心は無意識にそんなことを考えていた。


車から降りて、トランクの中に入っていた楠高校の制服をもらう。

《家に着いてから箱開けよ♪》


そのまま今日は解散した。