「ふわぁ〜疲れたぁ!!」

帰りの車の中で、私はシートを倒した。


「お疲れ様。

今日はいい顔できてたから遅効は多目に見てあげるわ…」


「あはは…。
ありがとうございます。」

《まだ怒ってたんだ…。》

顔がひきつりながらも、窓の外へと視線を移す。


「あ、そうだLIR。」


「ん〜?」
私が少し、うとうとし始めた時
河東さんが思い出したように話しかけてきた。


「あんた……




転校してね。」


「……は!?」
ガバッと体を起きあげる。

「意味わかんない!!

な、何で!?」


「転校先は〜…楠高校だって。

明後日からだからね。」


「いやいやいや!!

だから何で!?私転校したくない!!」