―パシャ!!


「……ん?」

カメラのシャッターらしき音がする。


………気のせいか。

―パシャ!!


気のせいじゃない!!

ガバッと起きると、目の前には亮さんの顔とカメラ。

「ちっ!!起きたか…」

亮さんは開いていた車のドアから外に出た。

「あ、亮さん!?何して…」


「撮影現場に到着したのに主役が寝てるから。

マネージャーさん、何回も起こしてたのに起きなかったぞ。」


「嘘…」


「でもよかったな。予定より早く撮影現場にこれたからスタッフも怒ってないぞ。」

亮さんの言葉に胸をホッと撫で下ろす。

でも……