とぼとぼとホテルを出て車に乗り込む。


私が好きなのは雅也のはずなのに……


自分の気持ちがわからない。



何で私は、亮さんにドキドキしてるの?


私は今…雅也を裏切ってるんじゃないの……?


嫌だ…嫌だ…!!

何も考えたくない…!!



誰か…助けて!!



誰も助けてくれるはずないのに…

この問題は自分で解決するしかないのに…


そうわかっているのに、私は他人の力に頼っていた。

ゆっくり、自分と世界を遮断するかのように、私は目を閉じた。