「…悪い、俺逃げた。

本題に入るな?…」

急に亮さんが真剣な顔になるから、ドキッと心臓が飛び跳ねる。


「あのな…俺…LIRのこと好きなんだけど…」


「………へ……?」


「ずっと前から…好きだったんだ。

LIRと…杉田と撮影をやり始めてニ、三回目の時から意識してたんだ。」


「でも…!!」

私には雅也が…


と言おうとしたが、

「わかってる!!でも…でも…」

という亮さんの声に、はばまれた。


「俺は…お前の彼氏になって…『美香』って呼びたかった…」


ドキン…

亮さんが『美香』と私の名前を呼んだ時、心臓が大きく音をたてた。

何で…?