秘密なこと

「え、えっと、……みなとみらい行きたい!!ランドマークタワー見たい!!」


「了解、じゃあ飲んだら行くか」

雅也は笑いながらコーヒーを飲んだ。


少し苦味のある香りが鼻をくすぐる。



飲み終えたカップをカウンターに置いてから再び電車に乗り込む。

『桜木町』という駅についた。


「うわぁ〜高いっ!!」

ランドマークタワーを見上げながら、つい口が開く私を見ながら雅也が微笑む。


その笑顔が優しくて、また私の胸はときめいた。

《なんか今日…雅也に振り回されてばっかだな……》