秘密なこと

「……わかった。」

教室に入り、カバンを取る。


「あれ?木下さん、カバンは?」


「私クラス違うから。じゃあね」

スタスタと木下さんは自分のクラスに向かった。


「あ…じゃあね!!」


私も下駄箱へと向かう。




「………杉田さん!!」

突然後ろから呼び止められた。

振り返ると木下さんは私を見ている。


「本当に…ごめんね!!今日のことも、中学の時のことも!!」


「………」


「許されないことだってわかってる!!けど…」