｢だからって…｣と言い出してやめた。


これじゃああまりに恥ずかし過ぎる。



すると少女は突然ﾍﾞｯﾄﾞから降りて正座をし、床に手をついた。

ﾔﾅはまたｷﾞｮｯとする。

｢これから、宜しくお願いします！｣

｢いや何の話だよ！？｣

素早くﾂｯｺﾐを入れるが、少女には通用してなかった。



｢それで！｣と顔を上げて至近距離で黄色い瞳を見せる。

｢あなたのお名前は？｣

顔の近さと少女の嬉しそうな顔に、それ以上強く押せなかった。


渋々名前を名乗る。

｢や、ﾔﾅです｣

｢ﾔﾅ!いい名前！｣

｢君は？｣


そう言うと少女はｷﾗｷﾗ光っていた目が隠れるほどの笑顔で答えた。



｢ﾕﾗです！よろしく｣