しばらくして、
また銀髪の銀河さんがやって来た。



「坊っちゃん組長がお呼びです。」



「ジジーが?つかなんなんだよ…さっきから邪魔ばっかしやがって!
取り込んでるって言っとけ。」


頭をボリボリかきながら
不機嫌な池上仁。



取り込んでないけどね別に…笑っ



「いや沙知絵様が、黒姫…あげはさんに会いたいとのことです…」


あたしに会いたい…!?
沙知絵って誰ー?



「沙知絵がね…。
あ~しゃあねぇちょっとしたら行くって言っとけ。」


「わかりました。」


そう言うと、にっこり微笑み銀河さんは出ていった。

銀河さんって一体何物?
すごい年上だろうに、池上仁敬語なんだろうか…。



「ね、銀河さんって何者?」


「銀河は、俺の世話役?つーか護衛?とりあえず俺だって一応ヤクザの息子だかんな…。何があるかわかんねえからジジーがつけたんだ。」


「へぇ~。で、沙知絵って人は?」



次々に質問する私。



「お前俺に興味津々だなっ。ふふっ」


何が可笑しいんだか…
不思議がっているあたしに、なぜかか優しい笑みを漏らす男。



「沙知絵はな、母親…。
ま、血は繋がってねえけどな…」


母親…。



その言葉に体がピクッと反応する…