あ~また遅くなっちゃった。


明日は入学式なのに…
朝は苦手なんだよね~。



「ただいま~」



「あんたまたケンカしてきたの?ったく…無茶しないでよ~!!」



「はいは~い。」



この人は、伊坂 由衣さん
     イザカ ユイ 



訳あって中学の頃から、
由衣さんのマンションでお世話になってる。



由衣さんには本当、お世話になりっぱなしだ。




学費、生活費、すべてにおいて世話になってる。



本当は高校なんて行く気はなかったし、今までかかったお金を働いて由衣さんに返しながら、ひとり暮らしをするつもりだった。



だけど、由衣さんは、というと…。



「そんなの気にしないの~!!私はあんたのお姉ちゃんなんだから!
そのかわり、高校にはちゃんと行きなさい。
恩返しはそのあと!」



っていうわけで、、
高校入学して、卒業を約束にまだ世話になってる。




由衣さんの家は、
今度行く高校の経営者。

由衣さんは由衣さんで、
化粧品会社の社長。


つまり由衣さんはお嬢様。

そして、、、


由衣さんは元総長。


レディース…ブラックエンジ 
        
初代総長なんだ。


だから、由衣さんを怒らせると怖いの。