次の日。


「んぢゃ、バイトだから先帰るね。」



「浮気すんなよ。ナンパされんなよ。」


しないし、されるわけないぢゃないの…。



全く心配しすぎなんだから。



「終わったら真っ直ぐ帰ってこいよ!門限9時だかんな!」



「わかったわかった!
じゃっ行ってくるね!」


お父さんか!!


「頑張ってこいよ。」



ポンポンと頭を撫でられた。




そして凛と待ち合わせしてる駅へ向かった。



駅に着くと、可愛いマフラー姿の凛がいた。



「あげはちゃあん♪」


「凛ゴメン。待った?」


「大丈夫!仁心配してたでしょ。」



「まぁ…笑っ」


「なんか想像つく…笑っ」


ハハハ~。よくお分かりで…笑っ



そして、バイト先である、駅前のカフェに向かった。



「なんかドキドキするね。楽しみぃ~」



凛はご機嫌だ…。




「あ、今日からの子だよね。こっちこっち。」


店の前に言ったら、
店長の女の人が出迎えてくれた。


「やっぱり2人共可愛いなぁ~。店長の古橋咲フルハシサキです。宜しくね。
実は、由衣の親友だから2人の事はよく聞いてるよ。」




「由衣さんの親友~!!
じゃ、もしかして鉄の女…」


「アハハ~。そう呼ばれてた頃もあったわね~。」


鉄の女…。


由衣さんが総長だった頃、


由衣さんは…女帝…


No.2のさきさんは、
綺麗過ぎるほどの美貌を持ってるのに、決して男とは関わらない、男を寄せ付けないほどのオーラをはなつ
鉄の女と呼ばれていたらしい…。



「さ、X'masシーズンだから
忙しいけど、頑張ってね。」