駅には……。



スーツ姿の、中年…
小太りの男…。




いた…。


杉本春真が。




「あげは…やっと見つけた。」


あたしを見つけるなり、
慌てて近づいてくる。



あ~気持ち悪っ…
吐き気がする。。。



はたから見たら、親子が仲良く再会してる…


なんて見えてんのか…



「急にいなくなって、寂しかったんだぞ…。
あれから父さん反省したんだ。だから…」



頭を下げる春真…。

反省?
笑わせてくれるぜ…



「わかったから…
今日からあんたと暮らすから…」




「いいのか?あの男は…」


あの男…。

春真の手には、仁と私がデパートで歩いてる写真…



コイツ…



知ってやがった。



「こんなやつ知らない。
もう関係ないから…」




自分で言っていて虚しくなる…




「そうか…
じゃあ、あの家に帰ろう。」




「………。」





あのクソみたいにデカイ家へ戻る…