*あげはsaide*



あ~。幸せってあっという間なんだな…。



まるで夏休みが遠い昔みたいだ…。


『お前を探している人物がいるって噂を聞いてな……。中年の男でスーツを着ているやつなんだが…』






聖夜さんが、夏休み初日に言ってた言葉…。




あれは本当だったんだ。



それは今日の朝……。

仁と一緒に登校した私は、教室に向かった。


すると珍しく、クラスの女子が私を囲んだ。




「西條さん!最低!」


は…?
何故かいきなりそう言われた。



な、な、何?