[完]太陽の君に恋をした。。。黒姫×金龍総長

「で、あんた等何者?」

珍しく質問した私。
なんかこの金髪頭に興味があるんだ。


なんでだ?
その理由は、自分でもよくわからなかった。
すると茶髪が口を開いた。

「俺等は金龍だよ。
ちなみに君の1つ上。
俺等のこと知らないの?」


「族の名前と県内トップってことくらいしかあたしは知らない。
メンバーが誰かなんて興味ないし…」




「珍しい~。
俺等の顔結構知られてんのに…。」


不思議そうな表情をする茶髪頭の奴。




だって興味ないんだもん。



「じゃあ今日から覚えろよ。
俺は金龍の総長
池上 仁 。」




この金髪頭が…
金龍の総長。

トップの族を率いる奴…

なんか族の名前に髪の色がぴったりな感じ…。




「で、この茶髪は…
副総長の歩だ。
で、こいつが皐月だ。ちなみにこいつも幹部の1人だ。」


へぇ~。
こいつらも金龍なんだ。



「で、おめぇは?」


「は?」



「名前に決まってんだろ…おめぇはバカかっ」



バカだってぇ?
しかも何でいちいち上から目線…。


「西條… あげは」



そう言うと仁はニカッと笑い、あたしの頭を撫でた。



「うわっ、何するんだよ?」


「気にいった。つか何照れてんだよ…」


そりゃいきなり撫でるからだろ!!!



つか…池上仁って、ウザい…。





だけどなぜか、心が温かくなるのを感じた。



この屋上で出逢った、
太陽みたいな男に……