*金龍メンバ真司saide*


一方金龍溜まり場では…。


「黒姫さんが病院行き?」


「あぁ、さっき歩さんたちに聞いたんだけどよ、黒姫さん100人相手にケンカしたあげく、この間ここに来た女が仁さんにナイフ向けてそれを素手で阻止したんだと…」



100人…!?
ナイフを素手で!?



「で大丈夫なのかよ?
ケガは!?どんくらいで治るんだ?」



「真司、慌てすぎだ。
大丈夫だってよ。全治1週間程度だ。」




黒姫さん…



西條あげはは、本当にヤバイ…。



俺とタメだけど、力は俺よりつえー。


あの総長とごかくだ。



噂以上の女だった。



ルックスも半端ねぇし。



正直、ここにいる奴等は皆憧れている…。




「な、真司ってよ、もしかして黒姫さんに惚れちゃってるう?」



「…ッはあっ!!何、言ってやがんだテメっ」



「プッハハハ~!お前わっかりやすい奴だなっ」




「だから、ちげぇっつの!」



……いや。図星…。
一目惚れって奴だな…。







「可愛そうに…。あんなベタ惚れの総長相手じゃ無理だな…」



だけど次の瞬間、あわれみの目で見られてる俺…。
わかってんだよバカっ。



俺の恋はあっけなく終わっちまったんだからよ…