私と秋先輩は病院内の受付へ向かう。
そこには、中年の怖そうな看護師さんがいて、他に空いてる所がなかったので、しぶしぶそこに向かう。
出来ることなら、もっと優しそうな看護師さんに聞きたい。
「あの、すいません…」
私が声をかけると、看護師さんはこっちをジロッと見てから、答えた。
「ご用件は?」
そう無愛想に答える。
超愛想悪っ!
やっぱ違う人にしとけば良かったと今更ながら思う。
「あの、山田一郎さんの病室を訪ねたいんですけど。」
そう言うと、更に看護師さんは私達2人をじろじろ見てきた。
「ご友人か何か?」
そう言われて、友達でも知り合いでもないけど頷く。
「六階の602病室です。」
看護師さんは私達にそう言うと、ちょうど後ろに人が並んでいたので、「次の人どうぞ。」と言い私達はその場所を避けた。
「七海ちゃん行こか。」
秋先輩に促され、腹立たしい気持ちを抑えながら、歩きだした。
「あの看護師、愛想悪すぎ!!」
少しイライラしながら言うと、秋先輩は笑いながら言った。
「あはは、本間!!白衣の天使の名が泣くで。」
病院内だと言うのに秋先輩はまだ笑ってる。
「ちょっと、何にツボったか知らないけど、静かにして下さい。」
回りは余り人はいないけど、怒られないか心配になってくる。
