毒舌姫と俺様クールな王子様



私もしっかり選び、選んだお菓子を食べながら話しの続きを待った。



「ったく、続き話すからよく聞いとけよ?」



「ふぁい、ふぁかってまふよ(はい、分かってますよ)」



「食べながら話すなっ!!」



「ゴクン…すみませんね、美味しそうだったんでつい。」


私がそう言うと、隣の男の子が話しだした。



「分かるよ〜僕なんてもう選んだ分食べちゃったよ?」



「えっ、たしか結構ありましたよね?」



「あはは、甘いもの大好きなんだ!」



いやいや、大好きだからといって、食べるの早すぎではないですか?



私が呆れた目をして、その人を見てたら水崎がまた話し始めた。



「ちっ、面倒くせぇ…もう説明すんの止めた」



「へっ!?」



私が拍子抜けして水崎を見ると、少し恐い顔して私の事を見ていた。



「今日からお前はメンバーだ。何言われても、取り消しは無しだから。」



………?



「いや、あの、私メンバーになるって言ってないんですけど!」



そう言うと、水崎は何か逆らえないようなオーラを出しながら、私の顔を見て言いはった。



「どうこう言おうと、お前はこれからメンバーだ。言っとくけど、もう拒否権は無いから。以上」



そう言って部屋を出て行こうとした水崎は、放心状態の私を横目で見ながら、現在座ってお菓子を食べてる人達に言った。



「こいつに自己紹介でも何でもいいから、してやれ。それと、お前!」



お前と言われながら指を差されたと思うと、



「明日の放課後もちゃんと来い」



と言って部屋を出て行ってしまった。