ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ…
とうとう帰りのチャイムまで鳴ってしまった。
今日の放課後に来いって言われてたけど、このまま帰ろうか？
いやいや…後から面倒な事になりそうだし、一応行くか…
１人ぶつぶつ言ってたのを隣の席の地味な男子が若干引いた目で見ていた。
｢………｣
無言で睨むと青白く引きつった顔のまま、そそくさと帰っていった。
あ〜もう、変な目で見られた…
隣の地味男君、睨んでごめん。
心の中だが、一応謝っておく。
｢さてと、行きますか｡｣
誰もいなくなった教室を見回し、仕方なく第四図書室へ向かった。
