あれから一週間が経った。
ずっとあの…
あの一也に会っていない。
「あれからどうしているかなぁ」
とつぶやいた。
「?未来どうしたの??仕事中だよ??大丈夫なの??」
「えっ?!何でも無いよ…?」
「もしかして好きな人でも出来たの??」
その時私の心臓がドキッと音を鳴らした。
「やっ辞めてよ!!!亜子…。」
私は思わず舌を噛んでしまった。
「本当??最近おかしいよ??」
「本当に何でも無いって!!!」
「本当??なら良いんだけど…なんか心配事があったら相談するんだよ??」
「うん心配してくれてありがとうね亜子!!」

藤森亜子20 高校生の時に同じクラスでずっと仲の良い友達。
この仕事も亜子が紹介してくれたんだぁ~

『未来さ―ん!!指名入りました―!!!』
「ほら!!未来指名だよっ!!」
「あっは―いっ!!!今行きまぁす。」
(ん?使命かぁ…珍しいなぁ誰だろう??)
と思い指名されたテーブルへ行く。
「未来でーす!!お願いし…」
「ようっ!!」
と目の前に居たのは一也だった。
「あ…あっ!!!久しぶりだねぇ~☆」
「おうっ!!久しぶりだな」
その一也の顔を見た瞬間心臓がドキッとした。
(何で??何でさっきから音が鳴るの??)
どんどんどんどん鼓動が高まった。
顔がどんどんどんどん赤く染まった。
もしかして一也の事が…
好きなのかな??
(違うっ!!!違うっ!!!そんなはず無い)
私はその言葉を自分に言い聞かせた。
「どうしたぁ??」
「えっあっう…」
思わず変な声を出してしまった。
「何それ―!!!笑」
私の変な声に驚いたのか一也は私の事を見て笑った。
私もその一也を見て笑った。