広村はびっくりした顔で俺を見つめた。
俺も自分でちょっとびっくりした。

こんな事言うつもりなかったのに・・・。



「きっと、俺の予測だと広村は俺に好意をよせてるんだよな?
だけど俺は答えることができない。
本当に悪く思う。

広村には俺よりもっとこの先いい人が出てくると思う。
だからこんなところで俺の事なんか好きになるな」



「何よ・・・」



広村がうつむき、
声を震わせた。





「気づいてたよ、そんなの。
だけど言わしてくれたっていいじゃん」




その声は
小さくて
小さくて
今にもつぶれそうだった。
こんな弱気な広村は初めて見た。



「ご・・・ごめん」




俺が言うと、
広村は顔をあげて言った。




「あたしは友達として好きだよって言おうとしたの!!!」





えっ?!
アレ?!
俺の勘違い?!
やば・・・・。
恥ずかしっ(/_;)

「そっか・・・・
そうだよなっ!じゃぁ、寒いから先入ってるな」

「うん。」





ーーーガラ


「鳴海のクソ真面目。