「お前さぁ、レポートやってるだろ?」


健也が驚いた様子でしばらく春樹を見つめたがすぐいつもの顔に戻った。

「なんで、分かった?」

「友の感ってやつ」

ニコっと微笑む。


「そっか・・・」

健也は小さくうつむく。
そして、鳴海のレポートを眺める。
細かく書いてある字。
几帳面だな・・・。


「お前って優しいな」

春樹がつぶやく。


「な・・なんだよ、気持ち悪いな!!」

「ば・・・!!!ちげーよ、そう言う意味じゃねーよ」

「じゃぁ、なんだよ」

「お前なりに謝ったんだろ??」

「・・・ちげーよ」

小さく健也はつぶやく。

「ちょっと、言い過ぎたって思ってわざと話を変えて鳴海を和ましたんだろ?」


図星だ。。。
全部、
全部あってる。

「だったら?」

また、強がる俺。
はぁ・・・・
なんで、素直に「うん」っていえねーんだよ。



「だから、優しいなぁーって」


目頭が熱くなる。
いやいや、男が泣くとかキモww
冷静に考えろ、俺!!


「そりゃ、どーも」

「素直じゃないなぁ。」

こいつ・・・。
何処まで見抜いてんだよ。
いつも、見抜く側の俺が・・・。
まさか春樹に見抜かれるだと?!((汗

まぁ・・・

それもそれでいいか。



「レポート返さなきゃ」