その日は一日中、ホントにボーっとしてた。
授業は全然頭の中に入ってこない。
教師の顔をながめてただけ。
その授業もやっと終わった。
さっさと帰ろうと思って、帰る準備をしていたら、
「ユカ、一緒帰えろー」
サエが声をかけてきた。
「あ・・・ゴメン。今日は一人で帰るわ・・・」
頭で考えるより先に、そんな言葉が出てきた。
ワタシは今日一人でいたかったのかも・・・
誰とも話したくなかったのかも・・・
よくわかんないけど、たぶんそーだと思う。
「そっか・・・」
サエは残念そうに言う。
サエはワタシの顔を不思議そうにのぞきこんで、
「やっぱ今日のユカ変だよ・・・気をつけて帰りなよ」
って言ってくれた。
やっぱサエは優しい。
すっごく気を使う子だ。
―――でも。
―――だからこそ。
巻きこむわけにはいかない。
「うん、ありがとね。じゃーまた明日」
ワタシはムリヤリ笑顔を作った。
「うん、じゃーねー」
サエが手を振ってくれたので、
わたしもそれに答えながら、学校を後にした。
授業は全然頭の中に入ってこない。
教師の顔をながめてただけ。
その授業もやっと終わった。
さっさと帰ろうと思って、帰る準備をしていたら、
「ユカ、一緒帰えろー」
サエが声をかけてきた。
「あ・・・ゴメン。今日は一人で帰るわ・・・」
頭で考えるより先に、そんな言葉が出てきた。
ワタシは今日一人でいたかったのかも・・・
誰とも話したくなかったのかも・・・
よくわかんないけど、たぶんそーだと思う。
「そっか・・・」
サエは残念そうに言う。
サエはワタシの顔を不思議そうにのぞきこんで、
「やっぱ今日のユカ変だよ・・・気をつけて帰りなよ」
って言ってくれた。
やっぱサエは優しい。
すっごく気を使う子だ。
―――でも。
―――だからこそ。
巻きこむわけにはいかない。
「うん、ありがとね。じゃーまた明日」
ワタシはムリヤリ笑顔を作った。
「うん、じゃーねー」
サエが手を振ってくれたので、
わたしもそれに答えながら、学校を後にした。