こっちに向かってくることを確認したあたしはかがんで視線を合わせる。 「時雨君、大丈夫!?」 「…は?時雨君?」 「莉桜奈様!!どうかなさったんですか?」 「時雨君が体調悪いみたいで…倒れてしまったんです」 思いっきり悲しさをアピールした顔をしてみせる。 「///それは大変ですね!!保健室へは…」 行かないんですか?と続ける彼女に微笑んで答える。 「今から連れていこうと思っています」