扉が閉まると、女が俺の方を向いた。


「わたくし、天宮莉桜奈と申しますの。改めて貴方のお名前を教えてくださいませ」



「…中空憂斗です」


「まぁ!!素敵なお名前ですわね」



いちいちリアクションでけぇ…


「貴女もお似合いのお名前だと思いますよ」


「嬉しいわ。ありがとうございます。ところで私たち似た者同士ですわね」


うぜぇ。


「えっと…、何がでしょう?」


何が言いてぇんだこの女。