それに、キスの続きも期待しちゃう。 でも――、 「ごめんなさい」 「いいんだ。萌ちゃんおやすみ」 先輩は笑って手を振りながら、駅のほうへ向かって歩き出した。 私はずっと、その背中を見つめながらため息を吐いた。 先輩の姿が見えなくなると、私は家の門を開けて中に入った。