リカコは早く告白しろって言うんだけど、私は見ているだけで精一杯なの。


でも、来月の先輩の誕生日には思いを伝えるつもり。


まだ、リカコには秘密……。



「ほら、萌。行こう!」


「うん」


私は、ワンピースのすそをフワリと揺らして歩き出した。