慶は慣れてるのかもしれないけど、私は一切免疫ないんだから!! そういえば、慶って彼女とかいたりしないのかな? たくさんいそうな気がする!! ううん、きっといるに違いない!! 「なに?俺の顔ジッと見たりして?」 「なんでもないっ」 「あ…もっとして欲しかった?」 「なっ、なんてこと言うの」 「……あ、俺こっちだから」 改札口を抜けると、慶は私に軽く手を振って反対方向へ歩いていった。