「だってさー、荷物の中に布団一式入ってねーんだもん」



理由ってそれーー!??



「だからって、だからって……、普通勝手にベットに入ってくる!?」



「あーもう、いちいちうるせー。俺、顔洗ってこよう…」



慶はそう言って、ベットから起き上がった。


ギシッとベットのスプリングを軋ませて立ち上がると、そのまま鼻唄まじりに部屋を出て行った。