「やめて!!」 「どうして?ハグなんて小さい頃よくしたろ?」 これハグ!!?? 「萌、顔真っ赤。かわいい――」 「うそっ、ダメダメみないで!!」 「やだよ、みせて」 そういって慶は、私の頬を手のひらで挟んで顔を近づける。 「ちょっと、まっ……んっ」 私の言葉を遮るように、慶の唇が重なった。