――…引っ越しの日




慶はいつもと変わらないように見えた。寂しいのは私だけ?


そばで守ってくれるんじゃなかったの?なんて、今更そんな事言えない。



「萌?そんな顔するなよ…、別にずっと会えなくなる訳じゃないんだ」


「うん……」





引っ越し業者がやって来て、荷物を運送用のトラックに積み込んだ。