「もういいの?」


「うん…まぁ、」


「よし、帰ろッ」


尻尾をブンブン振って
楽しそうに歩くチェシャ



…それにしても
さっき見たあの夢。


なんだったのかしら


確かにあれは

私の記憶だった



「あ、そういえば。
さっきの薔薇はね。」

「え?」

私の考えてたことを
知ってか知らずか

チェシャが話しだす