「そっか。良かった」


チェシャはにっこりと
笑った


ふと横を見ると
とても綺麗な紅色をした

薔薇が一輪だけ咲いていた



「わぁ、チェシャ見て
この薔薇!真っ赤で
とってもキレイ!!」


「あ、アリス!!ダメだ!!
その薔薇に触れちゃ…!!」

「え…?」

チェシャに言われたときには
もう触れてしまっていた




―ズキン…―


何…これ。
頭が痛いっ…!!


あまりの頭痛に
私はそのまま
意識を失ってしまった