「…戻らないわ。
私は、ここで
ハートの国を治めていく」


はじめは戻りたかった

だけど、
幻だって知った今
戻ったって寂しいだけだもの


「ねぇ、メアリィ
隣国の女王どうし、
仲良くしてくれる?」



「はい!!勿論ですわ!!」



「…いいのか?」

ハッターが心配そうに聞く


「いいの。
私、頑張ってみる
皆いるからね。
…いずれハッターは
スペードの国に
嫁いでもらうけどね。」




「…は?嫁ぐ?」


「あ、アリスさん!!何を…」

「へへっ」



私たちの物語は終わらない

きっと、ずっと
続いていく


私達がいる限り。





―END―



あとがきに続く!